第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
情事後ウトウトする姫凪さんの
身なりを大雑把に整え抱き上げて
ソッとベットに移動させると
そのまま寝息を立ててしまう
「体調悪かったのに
無理させたかな…
ゴメン、姫凪」
解いた髪をなでると
まだ濡れてる毛先が
指に絡みつき
甘い香りが立つ
「髪の毛くらい
チャント乾かしてあげれば
良かったですね
明日の朝が大変そうだ…」
でもまぁ、起こしてまで
乾かさせるのは酷だし
朝早く起こすのを頑張ろうと決め
リビングに戻る
乱れたソファーカバー
散らばったティッシュ
使われなかったけど
出しっぱなしのお皿達
うん、結構カオスだな
せめてこれは片して寝よう
ゴミを片付け
汚れたソファーカバーを外して
洗濯機に放り込む
お皿を直して
冷蔵庫にしまえるものは
入れていく
なんとか綺麗になったリビングで
コーヒーを飲み
放置してた携帯を覗くと
溜まりに溜まったグループLINE