第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
意地悪なキスに
余計に反応しちゃう身体を
見抜いてるのか
秘部と太ももの付け根の
際どい所を指で撫でる
厚い生地の上からでも
感じちゃいそうなエッチな手付きに
自然と揺れる腰
「エロい顔…
そんなに触って欲しい?」
クスクス笑う
その顔の方がエッチだよ、と
唇に吸い付けば
「もっとエロくなりますよ?
部屋のドアが閉まったら」
と、エレベーターのドアが開く直前に
急に絡められる舌
腰の力が抜けた私を支えて
番号の光る部屋になだれ込み
自動で掛かるカギの音を確認するより早く
靴を脱ぎ捨て
ベットに倒れ込む
「…姫凪…お帰り」
『うん、ただいま』
部屋の香りは好みじゃないけど
照明は明る過ぎるけど
『京治…もっとチュー…
もう、お仕置きは終わりでしょ?』
京治が居ればそれで良い
ギュッと抱き着いて
火照った身体を擦り寄せると
「駄目です。
まだ終わりません
…意地悪したい」
グッと離された温もり
そして…
「もっと欲しがって貰わないと」
器用に脱がされていく洋服
『ちょっと待って…!
お風呂入ってないから、そんな所…!』