第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
「そっちちゃうわ!
万年食欲オバケ!
せっかく俺らが遊んだるって
駆け付けたのに
あかーしくんが超絶嫌そうな顔して
サッサと帰れって空気出すからやん!」
何故か居る宮ツインズと
「…なんで俺まで呼ばれんだよ
てゆっか木兎クン風呂入った?
なんか薄汚れてる感…」
「出たよ!潔癖~!」
佐久早聖臣と古森元也
見る人から見たら
強豪校のエースやらセッターやらが
大集合で歓喜なんでしょうが…
「ひでぇ!チャント漫喫で
シャワー浴びた!」
「風呂くらいええやん!
とりあえず梟谷か井闥山行こや!
こんだけなメンツが
練習相手とか喜ばれるしかないやろ!」
「学食美味いなら行ったってもエエ」
「バレー?汗かくじゃん…
てゆっか電車乗るとか聞いてない…
日曜とか混みそうだろ…
タクシー使う」
面倒くさいしかない
しかも佐久早や古森は別にして
宮ツインズはバレーが終わっても
居座る確率が高いんだけど
そこの所木兎さんは…
「飯美味と言ったら
なんつっても梟谷だろ!
佐久早の奢りでタクシーだー!」
まぁ、気付いてないよな…。