第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
さて、どうする?
①見て見ぬふり
…お仕置きされても仕方ないけど
事件になったら洒落にならないので却下
②女狐をフォローしてみる
…全くする気が起きないので却下
③宥めて連れ出す
…まぁ、これが無難か。
「木兎さん気持ちは分かりますが…」
「ちょっと…なにムキになってんの?
あ、あぁ!元カノにまだ未練あるとか?!
そんなの私らと遊べば
忘れさせてあげるって、ねぇ!」
「そうそう!
失恋を癒やすには新しい恋だよ!
ね、気を取り直して遊ぼ?
機嫌直してよ~」
俺の選択をぶち壊す様に
必死に明るく笑い
女の武器を押し付ける二人を
「うっせ、気分萎えたし
ついてくんな。
姫凪の悪口言わちゃ
勃つモンも勃たねぇわ
赤葦、行くぞ」
振り切ってズンズン歩いて行く
まぁ、結果オーライなんですが…
「ちょっと、キミからも何とか言ってよ
イキナリなに?あの態度!
姫凪ってどんな女よ?!
私達より上とか信じらんない!」
一瞬怯んだかに見えた女狐達が
全く堪えてないのが
モヤモヤしますよね?