第70章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋⑥(宮侑 治)
お互いを刺激し合う感覚が
身体を巡り
脳に帰っていって
二人が一つになってる事を
実感する
そろそろ時間もヤバい
終わってからスグ現実に戻りたないから
抱き合う時間は残してたい
せやのに
「離したない…ズッとナカに居たい、なぁ」
「うん…離れたくない。
このまま抱かれてたい」
絶頂の手前で足踏みする二人
「「サボってまう?」」
揃う声に丸まった目を合わせ
「「それは、アカンやん」」
互いが互いにツッコんで
"帰ったら"と伝え合う様に
深く重ねた唇
「サクラ、愛しとるよ」
「知ってる…私も…
あった時からズット
治しか好きちゃう…」
甘えた声は語尾が少し掠れて
赤い顔は俺の身体にくっつけられる
最後の最後まで深く熱く繋がって
振り抜く腰
甘い声を肌に感じて
熱い息をサクラに落として
二人でゴールの向こうへ倒れ込む様に果てた