第9章 至福の甘さを召し上がれ(灰羽リエーフ)生誕記念日 完結
『もっと強く』
「こう?」
『あん!下手くそ!
もっとこう力加減大事に!
あとリズムも!』
黒尾さんがくれた一個で
足りるわけなく
ご飯を食べた後も
盛っちゃって
持ってたゴムを大半消費した俺は
自分の誕生日のカウントダウンが
迫ったこの時間に
姫凪の腰をマッサージしてるわけで。
だから別にエッチが下手くそって
事じゃないからな!念の為!!
「無茶した?」
『してないよ』
「我慢してない?」
『してないよ』
甘さの波が引いたのか
いつもと同じ
微糖な彼女
『リエーフ』
「ナニ?」
『なんか先走って
渡しちゃったけど…』
俺の手を止め起き上がり
『お誕生日おめでとう
返品不可だから
大事にしてください』
俺に抱き着き
唇を重ね
ニコーーッて甘い笑顔