第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
「早く言わな寂しくて
治くんションボリしてまうで?
コレ、もう要らん?」
「あ、あかん…
要る…欲しい…
もっと…ちょうだい」
ホンマ素直過ぎるくらい素直で
俺の理性を細切れにして
食うてまうようなサクラに
優しくなんて考えは飛んでしもうて
太ももを持ち上げ
奥を抉る様にピストンを激しくしてしまう
言葉は全部喘ぎ声に飲み込まれ
部屋に甘いメロディだけが響いては
降ってくる
「サクラ、お前最高や…
一緒にイコ?
思いっきりエロいキスしながら…な」
足を肩に掛け
最奥に届く様に腰を振る
キツく握ったシーツ
仰け反る度に俺が付けた朱色が
俺の独占欲を満たしていく
二人一気にてっぺんへ昇り詰め
吐き出した欲をまだ欲しがる様に
ヒクつくサクラを抱き締め
幸せな時間に幕を下ろした