第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
可愛いねんけど!
とか思うと同時に
さっきより突き刺さる視線
三年女子、絶対睨んでる!!
アカン。これは乗ったらアカン船や。
『いえ!気持ちだけで!
ホンマありがとう御座いました!』
瓶を受け取り
三年の教室が並ぶ廊下を
走り抜けて中庭へ
『ビビったぁ!
オネェ様怖っ!
でも、ゲットしたで!
これで…御礼出来る…かな?』
手の中の瓶の中身を見つめて
ポツリと呟いてみると
少しワクワクする気持ち
目標は明日の朝!
心機一転っちゅーやつや!
その為にも
気合い入れて放課後を迎えんと!