第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
『ちょ、止め…て!』
強く押し返される身体
空いた虚しい距離に
不快な匂いが漂って
『なんで…イキナリ…こんな事…!』
姫凪の声が切なく響く
「…教えない。
悩みなよ、ばか!!」
分からない姫凪にも
チャント伝えられない
自分にもイライラするよ
姫凪に背を向け走り去る
ポッケに手を突っ込むと
クロの迷惑な置土産
「バカ、クロ…
要らなかったよ…
おれのに出来なかった…」
道端のゴミ箱に
ソレを投げ捨て
トボトボ家路に着いた
やっぱり超絶面倒くさい。
恋なんて、しなきゃ良かった。