第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
エレベーターで
姫凪の部屋のある階へ
辿り着いた時
『ん?うん、ありがと』
姫凪の声と
「あぁ…じゃあ、また明日な?」
アイツの声
あ…約束…
『うん、絶対行くから!』
「待ってる」
するんだ。
止まった足に近付く
アイツの足音
「…あ、電話の?
何だ、ガキじゃん。
ガキはガキ同士で
お遊戯でもしてろよ?」
おれの頭を軽く叩いて
嘲笑って去るオトコ
ガキとか知ってるし
分かってたけど
ムカツク。
「姫凪!」
部屋に入ろうとしてた
姫凪を呼び止める
『え?孤爪くん?!』
慌てる姫凪に
詰め寄ると
アイツの匂いがキツく香った
プツンと糸がキレる音
「ねぇ…」
『え?何?』
「ガキだからってナメんなよ」
姫凪の唇に噛み付く様に
キスを落として
「ね?ドキドキした?」
耳に囁きキツく抱き締める