第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
ゾワッと立った鳥肌
フラフラやった身体に力が入った気がした
欲しい。
お前が、誰よりも好きや。
「その続きはベットで聞く。
引返すんやったら今のうちやで?」
スクッと立ち上がり姫凪の手を取ると
「引き返すつもりやったら
来てへん…連れて行って…」
その手は強く握り返された。
「分かった。
後悔はさせへん、行こう?姫凪」
ユックリ、でもシッカリ進む足
繋いだまんまの手が
少し震えてるのが可愛エエ。
早く早く早く…
抱きたい。
俺が震えを止めたる
怖い想いなんかさせへんよ