第67章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋③(宮侑、宮治)
ポツリと置かれた体温計
朝測った熱を思い出すも
「エチケット…やろ。
シャワーくらいはせな…
うん。嫌われたら死ねるしな…」
フラフラした足取りで
玄関の鍵を開けておき
そのまま風呂場へ向かう
「汗流すだけ。
後歯磨かな…モンダミン…」
意地でも色々するつもりかい!って
冷静な自分に突っ込まれながら
服を脱いだ
汗を吸い込んだTシャツを
洗濯機に投げ込み
新しいパンツのタグを切る
男かて勝負パンツ持っとる!
姫凪の好きな色を
密かにチョイスしたんや!