第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
「うん、そんな必死に
喋んないでも
おれ気にしないから」
クスッと笑って
隣に並び
「横に並んだら安心する?
振り返ってばっかだよ?」
姫凪の隣に立つ
あ、ちょっと良い匂い。
シャンプーかな?
柔軟剤かな?
良いな…落ち着く…
初めて会った時より
後ろに居た時より
強くなる香りが
凄い好みで
少しテンションが上がる
そして…
『あ!ここだよ!
本当になんにもないからね!?』
部屋に通されて
また少しテンションが上がった
姫凪の部屋は
悪く言えば殺風景だけど
良く言えば片付いてて
無駄な物がない
甘い匂いがする部屋で
「いいね、部屋。
普通に好き」
おれは凄く好感が持てた
『え?そう?
可愛くないでしょ?』