第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
サクラに視線を送るも
カチコチのまんま。
頼むわ〜とかチラッと思ったけど
「あ、あの…あちゅむ…」
それはそれでクソ可愛いから、オッケ!
あちゅむて!
今日から”チュム”って名乗ろかな!?
ほんま俺どんだけ
この子の事好きなんやろなぁ…
って!浸ってる場合やない!
恥ずいまんまやから!
「ほな、リアゴ買って
二人追い掛けんで!
俺だけ北さんに怒られんの
イヤやからなー!」
わざと明るく笑って
自販機から取り出したジュースを
押し付け前の二人に合流した