第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②（宮侑、宮治）

や、やばい！
ヤバイで！これは！

壁ドン的なアレやろ！
顔、近っ！

なんや！可愛過ぎやろ！
勃ったらどないしょ！？
とか色々オトコノコする時間は
そない長く続かへん

『あの、侑くん…
…えっと…近いから…』

ビックリしてた目が
強い戸惑いを映す

その戸惑いは

「おん、近づいてるしな」

これが治なら
お前はどんな顔しとったんやろとか
要らん事まで俺に連れてきてまう

その焦りが

『離れ…』

「イヤや。
返事してくれてへんやん
サクラ、デートしよや」

『侑くん…ッ』

俺のタガを緩ませる