第7章 ♓キミをちょうだい(月島蛍)生誕記念 完結
姫凪への電話を切った後
すかさず鳴り響く着信音
余韻台無し!
「なんですか!?木兎さん!」
〈ツッキー!悪い悪い!
黒尾くんが俺のオカズを
消去しちゃってさー!
さっきの動画ちょーだーい!〉
「だから!ダメなんですってば!
僕のなんでって送ったデショ!?」
僕の意見なんさ無視で
動画クレの一転張り
赤葦さんか孤爪さん居ないのかよ!
喋り続ける木兎さんに
ゲンナリしてると
〈木兎サンそろそろ良いよ
変わって〉
後ろから冷めた声
〈月島、久々。
どう?眠い?〉
「まさか。
疲れと苛立ちで
神経尖って眠れそうにないですよ」
不貞腐れて応えると
〈そう、良かった。〉
小さく笑いの交じる声