第64章 ♑七夕企画🎋2019(赤葦京治)
『…そろそろお風呂に入りたい』
「…またすぐ汚しますよ?
最後で良いじゃないですか
俺が洗ってあげますし」
『それは嫌!恥ずかしい!』
「今更恥ずかしがられても
隅々まで見てますし…」
情事後のいつもの風景
子供みたいな姫凪さんを
抱き締めながら
甘い時間を満喫する俺に
『…ね、京治
えっと…私来年は卒業して
多分忙しくなるじゃん?
京治は大学行くんだよね?
まだ学生続くよね…
で、さ。
就職しても美容師って平日休みだから
学生とは時間もズレるしさ…』
いつもと少し違う
ほんのり漂う寂しさ
「そうですね
確かに生活リズムはズレそうですね」
『…だよね。
分かってるけど…寂しいね
もっと一緒が続けば良いのにな…
卒業したくないな』
ギュッと俺にしがみついて
ジワリと涙で胸を濡らす姫凪さん