第62章 互いの熱で甘く…(黒尾鉄朗)バレンタイン2019 完結
「これ以上騒いだら
強制的に運動させますよ?
腰立たないくらいじゃ済まない程
激しいヤツ…」
おとなしくなった
姫凪をベットに寝かし
置きっぱなしの部屋着を纏って
「まぁ、騒がなくても
食っちゃいますけども。
とりあえず片付けは
家事のクロえもんに任せて
体力温存しときなさいよ
逢えなかった分は
キッチリ回収するんで」
ぐったり横たわる姫凪に
背を向ける
アッサリしてる?
まさか。
知ってるだけ。
なにを?
『…手伝う。
逢えなくて寂しかったのは
鉄朗だけじゃないよ?
離れたくない。
一緒に…片付ける
離れないで?』
これを。
俺の彼女はさ
濃厚なチョコより甘く俺を融かす
媚薬みたいな子なんです
羨ましい?
あげませんよ
俺の最高級に甘い彼女は
俺だけを融かして
俺だけに融けるんだ
ずっとずっと
何年先も
お互いの熱で
甘く融けるんデス。