第59章 ♡全てはキミの為だけに(花巻貴大)生誕記念 完結
「姫凪…」
『う…ん!応援、してる!
貴大頑張って来て…!
(一緒にお家帰ろ?)』
俺の心配を包む様な笑顔で
でも顔は死ぬ程真っ赤で
絶対無理してるのに
普通なら無理すんなって
強引に体育館から出ろって言うのに
「…任せとけ!
死ぬ程活躍して目立って来る
(イッパイ話そう、愛してる)」
姫凪を抱き締めて囁き
コートに戻り
姫凪にピースサインを送った
…ところで記憶が飛んだ
どうやらゴリラ松川のスパイクを
顔面レシーブしたらしい
体育館の波乱は
最後までクソかっこ悪く幕を閉じた
「…あ~、まだ痛え…
漫画みたいにボールの跡とか残ったら
リアルバボちゃん…って!
どんだけバレー好きよ…」
念の為と部活を早く上がって
姫凪の部屋
鏡の前を陣取り
赤い顔を濡れタオルで冷やしてると
『貴大、保冷剤あったから持って来たよ
大丈夫??』
キッチンから
姫凪が戻って来た