第7章 ♓キミをちょうだい(月島蛍)生誕記念 完結
姫凪が居ても居なくても
1日は変わらず過ぎて行く
でも、当たり前の様に
そばに居た姫凪は
今日は居ない
一人で寝転ぶ部屋のベットは
広く感じて
夜になっても寝付けずに
無駄に寝返りが増えていく
「声…聞きたくなんないのかよ…」
鳴らない携帯に毒付いてると
部屋に着信音が鳴り響く
姫凪?!
飛び起きて画面を見て
「…今かよ…」
眉間のシワが倍増
「なんですか?黒尾さん」
〈あからさまに
テンション下げないでクダサイ〉
「機嫌悪いんですよ
察して下さい
で?なんですか?」
軽い声に不快感を顕にすると
〈スクープ映像を
送ってやろうと思ったのに…〉
絶対ニヤケてるであろう声が
耳に響く