第57章 ♡背中合わせの恋は今(瀬見英太)生誕記念 完結
「生きてるか…」
『そっちこそ…
調子に乗り過ぎて
明日起きられないんじゃない…』
「サラリーマンなめんな
早起きは十八番なんだよ」
『キャバ嬢だって夜には強いのよ』
「『…フン』」
なに?情事後の甘さ皆無だって?
いや、まさか。
「…なんだよ
なんか言えよ」
『英太こそ…』
「『顔赤すぎだろ(でしょ)』」
単なる照れ隠しだって
お互いに、な
「赤くねぇわ!」
『誰が赤いのよ!』
布団に包まり
会った時と同じ様に
向け合った背中
「…姫凪」
『なによ』
「…俺、気は長いから
焦んなくて良い
その代わり妬くのは許せよ
あれだ…その…待ってるから
……一緒に居ような」
小さく伝えた未来予想図
『…うん』
向けてた背中に当たる声と息
回って来た腕を捕まえ振り返り
「…頑張って浪費家養える様に
稼ぎます」
照れ隠しのキスをし
"バカ"と笑う顔に
更に照れる事になる
そんな誕生日少し前
早目に手に入ったプレゼントに
俺はまた最高にデレた顔で笑って
お前をキツく
抱き締めた