第56章 ♤甘いイタズラ(及川徹)🎃Halloween2018🎃 完結
「お兄ちゃーん!
Trick or treat~!!
お菓子ちょーだい!」
ハロウィン一日前の夕方
ヒラヒラした服を翻して
妹のナナが
部屋に飛び込んで来る
「気の早いハロウィンだね
まだ30日だけど?
可愛い魔女っ子さん?」
ベットに乗ってきたナナの
頭を撫でて
机の引き出しから
用意しておいた
キャンディの詰まった袋を取り出すと
「明日は、はじめとハロウィンするんだもん!
ね!ね!この服どう!?
似合う!?セクシー!?
はじめ喜ぶと思う!?」
飴玉を一個取り出して
ベットの上でピョンピョンと
跳ね回る
そうだった。
妹のナナは
親友の岩ちゃんの彼女になっちゃって
七夕も誕生日も
一日前がデフォだった
良いんだよ?
ナナだって年頃だし
彼氏くらい
相手は岩ちゃんだし
俺にだって彼女は居るし…
でも…
「お兄ちゃん?なに?ヘン?
似合ってないかな?」
なーんかムカツクッ!
あんなに可愛かったナナが
岩ちゃんの為に
こんなエッチで可愛いカッコするとかさ
「ん~?どうかな~?
ね?もっとよく見せて?
可愛い…キャンディよりも
甘そうじゃない?
…食べちゃおっかな~…オッケー?」
チョット意地悪しちゃおっか、な!