第7章 ♓キミをちょうだい(月島蛍)生誕記念 完結
姫凪のケーキに乗ってる
いちごを摘み上げ
『え!?姫凪のイチゴ!
駄目なのよ!蛍!
大事に残してた…』
「欲しかったら、分かるよね?
早くしないと食べちゃうよ?」
ソレに口付け
姫凪に微笑みかける
ほら、早く
僕にもキミにも余裕たっぷりの
そこ魔王を退治しなよ?
『うぅ…はぁい…』
姫凪が僕の膝から降りて
トコトコとアニキに近付いて行く
「おい…待て…姫凪…」
近付く姫凪を見て
後退るアニキ
『明光くん…
二人きりにして…
じゃないと姫凪の
イチゴが…!』
そのアニキに涙ながらに
訴える姫凪
「姫凪!俺よりイチゴ!?
…ってゆっか蛍!!
姫凪の涙目止めさせろ!」
「なんで?可愛いじゃん?」
「お前!俺がこの顔に
弱いの知ってんだろ!
あー!姫凪!泣くな!
ごめん!分かった!!
先に帰る!帰るから!
ゆっくりイチゴ食ってくれ!」