第52章 ♉俺専属 姫王子(木兎光太郎)生誕記念 完結
「や、やばいぞ!
姫凪!用意!!」
『…もうダメじゃないかな…』
時刻はパーティー開始の10分前。
服は幸い無事だけど
髪の毛は
俺と姫凪がどう頑張っても
取り返しが付かないほど
グチャグチャに乱れてる
俺的には
それも可愛くて唆るんだけど
『どうしよう…
旦那様のご好意なのに…
若奥様にも申し訳ない…』
姫凪はそうじゃないだろうなー…
バックレる?とか考える俺の耳に
「坊ちゃん、そろそろ下へお越し下さい
布施は隣の部屋へ。
ヘアメイクを済ませなさい」
鈴木の声
「ヘアメイク!?
さすが俺の家の主!
GJだぞ!鈴木!
俺と姫凪の為に…
「若奥様の為ですよ。
全く旦那様も光太郎さんも
抑えの聞かない所は
血ですかな?
さっさとしなさい。」
サクラ(義母)さんもかよ!
ってか!親父もかよ!!
鈴木に急かされ
慌てて出て行く俺と姫凪に
”早くお願いします”とだけ残し
去って行く鈴木