第7章 ♓キミをちょうだい(月島蛍)生誕記念 完結
「は?どういう事かな?」
9月も終わりに近付いたある日
彼女の布施 姫凪に
僕は詰め寄っていた
なんでか?
それはね?
『だからね?
えっと…マコトのコンクールが
東京であって…今度の土日で
東京に…』
「それはさっき聞いた。
だからなんで東京への引率が…」
「なんだー?蛍!
俺が一緒な事になんか
文句あんのかー?!」
文句しかないよね?
簡単に説明すると
姫凪は今、僕の彼女だけど
ほんの少し前までは
アニキの彼女で
姫凪がアニキを好きだった時間は
僕と結ばれてからの
倍じゃきかなくて。
いや、もちろん浮気とか
そういうのするって心配じゃなくて
『蛍、わざとじゃないのよ!
たまたま明光くんが
東京に出張で一人だって言うから
姫凪も一人だし
道中暇だし…で…
一緒に行こうかってなっただけで…
浮気とか考えてないのよ?
ホントよ?』