第52章 ♉俺専属 姫王子(木兎光太郎)生誕記念 完結
「…このまま待ってろ?
服直したら
電話しながら突っ込むかんなー!」
乱れた服のまま静止させ
恥ずかしがる顔に笑いかけて
鳴り続く電話に出ると
「なにー?
取り込み中なんだけどー?」
〈遅えよ、なんの為の携帯だよ
クソガキが〉
イキナリの暴君炸裂。
「取り込み中だっつってんじゃん!
クソ…」
〈あ゛ん?〉
「…お父様。
なんだよ?姫凪とデートなんだけど?
オヤジもサクラ(義母)さんとの
デート中は繋がりにくいくせに…」
〈あ?繋がってるって何で知ってんだ?
おい、サクラ逃げんな。
抜くぞ?ん?〉
こンの!エロオヤジ!!!
俺(こっち)は
絶賛我慢中なのに!
「はぁ…なにー?
お楽しみ中に掛けてくるとか
よっぽどなんだろ?」
ため息を吐きながら
親父に問うと
〈おー!そうそう!
お前の誕生日だけどさ?
会場抑えられたから
部活終わったら
集合な?遅れたら殴る〉
まさかの暴君継続中
って!呆れてる場合じゃねぇ!