第50章 ♢冷たく甘く愛おしく(黒尾鉄朗)パニーニの日 完結
ヘラヘラ笑うソイツの
首に腕を回しグッと力を込め
「よーく覚えといてねェ?
後、うちの姫さんは
俺以外には鉄パンツ履いてっから
脱がそうとしたら凍らされんぞ~」
ドスの聞いた低い声を
耳に落として
ドンッと背中を押して
機嫌低空飛行で部室に向かう
「どうしたの?クロ。
また姫凪が告られてたの?」
荒ぶる俺に声を掛けてきた
声を掛けてきた研磨に
「違いますぅ!
今日はそっちじゃねぇの!」
”聞いてくれ”と飛び付くと
「ハハ…分かった。
付き合って結構経つけど
全然減らないね。
見事な程付き合ってるって
知れてないね…」
内容を聞かずに
軽い笑いを漏らして
ゲームを続ける研磨