第48章 ♡誓いは始まり(牛島若利)生誕記念 完結
抱き合った身体の熱に
当てられる様に
ぶつかる視線も熱くなる
本当ならこのムードを作ってから
プロポーズのはずだったと
急ぎ過ぎた契の言葉に
唇が綻んで来る
まぁ、それも
『若利…どうしたの?
キス、してくれないの?』
このお前を抱けるなら
どうということはない
道順が違えど俺が
「キスだけか?」
『ん?』
「この歳になって言うのも何だが…
誕生日のワガママだ
姫凪…お前が欲しい
今日はずっと抱いていたい」
お前を愛す事に変わりはない
お前以外を愛す事はない
もしも、万が一
受け入れなれなかったとしても
想いが消える事はないのだから
もっとドシッとしていれば良かったな
上の空だった、観光を
少し後悔していると
『プロポーズしてくれたのに
なんて顔してるの?
愛してくれるんでしょ?
今日はずっと抱いてくれるんでしょ?
幸せに…なろう?』
俺の頰を温かい手のひらが
優しく包み
熱いキスを送ってくる