第47章 ♉捨て猫プリンセス(及川徹)及川徹 生誕記念 完結
「アキラちゃん!
いい加減にしなよね!?
アキラちゃんが拾ってきた
犬や猫が家に何匹居ると
思ってんのさ!!」
アキラさんの
後ろに隠れてる私の耳に及川さんの
声が響く
「ケチクセェなぁ!徹!
無駄にデカい家に
住んでるんだからさー」
「居候はアキラちゃんだけで
十分だよ…
で?今度は何を拾って来たのさ?」
居候…居候……!?
私の耳に残る言葉。
ふつりと湧く不毛な期待
もしかして一緒に
居られたら…
好きになって貰えるかも…
「じゃーーん!!」
アキラさんが私を
及川さんの前に出す
「ゲッ…」
ゲッ…って。
そんなにタイプじゃないですか?
『こんにちは…』
ペコリと頭を下げる
「女の子?」
疑問形とか…凹む……!
「返して来なさい!
なんで女の子なんか
拾って来るのさ!!
捕まるよ!」
確かに!やばい!
私ただの家出少女!
このままじゃアキラさんが
捕まっちゃうよ!
「行く所無いって泣くんだもん
可哀想でしょ??
こんな寒い中追い出すの?
鬼なの?オニ徹??
ひどいねー?姫凪ー?」
パニックになる私を
抱き上げて
チュッとほっぺに
キス!?!?
「あのねぇ…
アキラちゃんの性癖は
この際無視してあげるから
交番連れて行こう?
迷子とかなら
親御さん心配してるよー」
性癖!?!