第46章 ♉願い事は…(木兎光太郎)七夕企画2018 完結
「姫凪ー!
ただいまー!」
デカいドアをあけると
ズラリと並ぶ使用人を無視して
「姫凪!おかえりのチューは?」
一人の女の目の前へ
『坊ちゃん!
私は今仕事中…きゃあ!』
「じゃあ今から休憩!な?
使用人じゃなくて
俺の彼女に戻りナサイ!」
『きゃあ!!坊ちゃん!
高いです!落ちる!
落ちますーーー!』
俺の腕の中で暴れるのは
布施 姫凪
俺の彼女!
家で働いてる
俺専属のメイドでもあるけど
「落とすかよ…
このままベットまで連れて行って良いか?」
『だめです!お昼休みは頂きましたから!
あと一時間は働かないと!』
それは真面目な姫凪が
”働かざるもの食うべからず”なんて言って
やってるだけで
「良いじゃん?一時間ぐらい
てゆっか俺の世話以上に
大事な仕事があんのかよ?」
俺は側に居るだけで良いって
言い飽きるくらい言ってんだよ