第45章 365/365ー毎日ー(北信介)生誕&ファン様300人記念
姫凪の唇のソースを
ペロリと舐め取って
「あーん、せぇや」
『いや…信介…ちょい、待って…』
「待ちたない」
小さい口には
不相応なサイズを差し出す
『おっきない?
入らん…』
「やってみな分からんやろ?
口開けろ…」
グイッと迫った刹那
「「うぎゃ!!」」
教室のドアの向こうで
デカい声
『え?あの声…』
「姫凪、そこ居りや?」
ガラッとドアを開けると
「ちゃ、ちゃうんです!
覗き見とかやなくて!」
「忘れモン…を…」
お好み焼き屋に置いてきたはずの
双子と
「チッ…シャッターチャンス逃したじゃん
ドジ…」
いつの間にか合流してた角名の姿
「二年のお前らが
三年の教室(ココ)になんの用や?
…サッサとお家帰りや?な?」
「「「…ハイッッ」」」
蜘蛛の子を散らす様に去る間際
「…教室は防音ちゃいますし
若葉マークは立ったまんまとか
難易度高いですよ!」
侑が俺に耳打つ
それが漏れ聞こえたのか
『信介…あの…
え?冗談…?』
オロオロと後退る姫凪