第45章 365/365ー毎日ー(北信介)生誕&ファン様300人記念
日直を終え覗く
自分の隣の教室
「また残っとるんか?
居残り好きやな…」
『信介かいな
好きでしとるんやないわ
委員の子ぉに
仕事押し付けられたんや。
勘弁して欲しい…』
そこには
山のようなプリントを
ホッチキスで閉じながら
溜息を吐く
俺の彼女
布施 姫凪
「委員誰なんや?」
『言うても分からんやろ?
習い事ある言うてた
私は…帰宅部やし
バイトも習い事もしてへんし
家の手伝いしかしてへんから
暇やでな…まぁ、エエわ
信介終わるまでに
終わらせるつもりやったけど
暑くて進まん』
小さなため息を吐いて
眉間にシワを寄せ黙々と
仕事を片付けて行く
不貞腐れた顔のわりに
丁寧な手付き
キチンと出来上がって行く資料
「それやったらええけど…
なぁ、姫凪…」
『ん?どないしたん?』
どないしたん?やないやろ
彼氏が逢いに来たのに
「相変わらずクールやな」
『それ信介が言う?
ウチは普通やし』
普通ちゃうわ
ツレナイねん、アホ。