第42章 らしくないけどオマエだけ(照島遊児) 完結
いつもならココで
帰り道デート(無理矢理)を
承諾させて
家まで送ンだけど
今日は違った
「姫凪こんな所にいたのかよ?
大丈夫か?
ほら、帰るぞ」
は?お前誰よ?
イキナリ現れた
イケメン風なロン毛野郎が
姫凪の肩をシレッと抱いて
俺と姫凪を遠ざける
「は?なんスか?
人のオンナ勝手に
連れて行かないでくんね?」
そいつの腕を掴んで止めると
「ハハッ!軽そうなのは
ケツだけじゃなくて頭もか?
この状況見ても分かんねぇ?
俺が姫凪と
どういう関係か」
小馬鹿にしたような高笑い
「姫凪?冗談だよな?
お前には彼氏なんか…」
居るわけない
出来ない様に
何回も何回も逢いに来て…
『私の何を知ってるの?
お願い、もう付き纏わないで
サヨナラ、照島くん』
やっと呼ばれた名前は
サヨナラの後に付け足された
…なんて。
ヤベェ、楽しめねぇよ。