第42章 らしくないけどオマエだけ(照島遊児) 完結
激しく抵抗されても
そんなの可燃剤でしかなくて
更に激しく貪り
服を片手で乱していく
「着痩せすンのな?
胸でっけ…益々好みなんだけど…ってぇ!」
大きく柔らかい胸に
手をかけた時
さっき解いた細い指が
俺の頬を引っ掻いた
『最低!』
緩んだ拘束を見逃さず
俺から離れて叫ぶその子に
「ヤリてぇんだから
仕方ねぇだろ」
悪びれる事なく吐き出すと
『他の子選んで!
アンタなんか嫌い!』
更に逆上して叫ぶ
「嫌だね。
惚れたんだからしゃあないべ?
なぁ?付き合ってよ?
お試しで良いからさ?
相性合わなきゃ
バイバイでも…うわ!なんだよ!」
『こんな軽い人って
本当に居るのね!
信じらんない!!
絶対にイヤ!
もう二度と顔、見たくない!』
圧倒的な拒絶に
少しショックを受けながらも
「だめだめ!きっと運命だって!
だから…また絶対会える…」
強引に迫って迫って
『会っても無視する!
サヨウナラ!』
完膚なきまでに振られた。
それが一年前。