第6章 ♉幸せ日和(木兎光太郎)生誕記念 完結
「姫凪ー…疲れてねぇ…?」
人混みから少し外れて
壁に身体を押し付けながら
甘い声で姫凪を誘う
『バカ…!
学校で…そんな声出さないで!
帰ってから…に…し…て!』
何処にいても真面目ちゃんな姫凪を
その気にさせようと
更に密着したその時
「木兎さん。
そろそろバレー部でやってる
喫茶店の店番の時間ですよ?
木葉さんと交代してください」
低く冷めた声が割り込んで来た
「うわ!赤葦!?
なんでここが分かった!」
「人気のない所を虱潰しに
探しただけですよ
そろそろ姫凪さんに
ムラムラする頃だと思いまして。
部室に入られたら
アウトだったので
見つけられて良かったです」
ジトッと俺を睨む赤葦