第37章 ♓それはまるで奇跡の様な…(月島明光)生誕記念 完結
「なー…姫凪〜…」
『ん?なぁに?』
「マコトの言ってたバイト本当にする気?」
さっきの色香が抜け
幼く笑う姫凪を抱き締めて
ポツリと落とす言葉に
『…やりたいな…
姫凪お金貯めたいの…』
相変わらず姫凪の両親は姫凪を
放置だけど
生活やお小遣いに困る事は
まずない
特に最近はマコトが彼氏(オレ)よりも
色々貢いだり食わせたり
過保護満載だから
手に入らねぇモンなんか無いだろうに…
『明光…チョットだけでもダメ?
目標達成まであと少しだけど
春休みで他の人もシフト沢山入るから
バイトの時間削られてるの、ね?』
不満はある。
けど、だ。
『姫凪のお願い…ね?』
「…無理したらお仕置きだからなー」
『わぁい!ありがとう明光!
大好きなのよ!』
甘いなー…俺は。
姫凪のお願いは断われねぇ。