第36章 ♤そのままの二人で(松川一静)生誕記念 完結
「…まっつん、顔怖い!
絶対偶然だって!」
「偶然でも気分悪いよね〜」
姫凪とアユミが
校門の所で何か話してる
ご丁寧に壁ドン体勢でな。
「近くね?相手がナナなら
即ぶっ飛ばしてるわ」
ホントそれ。
二人の表情までは
遠くて見えねぇけど
その距離感やばいっしょ?
「いってきま〜す」
「ちょ、松川!
落ち着け!暴走ダメだぞ!」
「アイツら次第じゃね?
あ、適当に片してくれていいから」
紳士花巻が止めるのも聞かず
カバンも放ったらかして
身体一つで部室を飛び出した