第34章 🍫Valentine2018🍫(孤爪研磨)完結
「…なんで?
まだ一回しかシテないじゃん」
『仕方ないでしょ〜
光ちゃんが迎えに来るって言うんだもん
よく考えたら行かないと
チョコレート無駄になっちゃうし
断ったら絶対
部屋に突入して来てたよ?』
甘々に満たされたのに
おれはネクタイを締めて車の中
不機嫌な理由は
お預けもあるけど…
「ふーん…別にパーティーは
良いけどさ
姫凪、それ全部配るの?」
後ろに積まれた大量のチョコ。
おれ貰ってないんだけど?とか
おれ以外に渡す気?とか
まぁ、色々あるわけ。
『パパに頼まれたんだよね
お得意様に渡してあげてって
パパから渡すより喜ぶからって
ついでに光ちゃんとかのも
買って来て貰ったから
どうせだし
一緒に配っちゃおうかな?って』
あっけらかんと言う姫凪に
益々深くなる眉間のシワ