第33章 🍫Valentine2018🍫(天童覚)完結
「…怒れなくなったヨ」
悔しいヨ
危ない!って
お仕置きするつもりだった
警戒心は?って
お説教するつもりだった
なのに
『手作りした!
覚にだけだよ』
そんな顔、そんな言葉、反則
嬉し過ぎて
幸せ過ぎるヨ
「やったね!食べさせてー!
えっとねー、コレコレ!」
『んー?ドレドレ?』
ハートの一番可愛いチョコを
食べさせて貰い
そのまま姫凪にキスをする
「美味い?」
『うん、美味い』
「『甘い』」
重なった声に笑う姫凪を
抱き締めて
「もっと甘いのもイイー?」
『ん、今度はチャント抱き合う!』
「甘えんぼー!」
姫凪をパタンと押し倒す
「お酒のせい?」
『覚のせい』
「知ってる!」
まだ少しお酒の味の残る唇を
チョコの甘さと
俺のスパイスで上書いた