第33章 🍫Valentine2018🍫(天童覚)完結
どんな状況でも
姫凪が他の男に
介抱されてるのはムカツクし
心許して身を任せてるのが
ムカツクんだヨ…
「はぁ…相変わらず
ガキなのなー…
気持ちは分からなくもねぇけど…」
「ナンダヨ」
膨れて目を逸らす俺の
「ヤキモチ妬く前に
やる事あんだろ?
サッサとしねぇと
俺が本格的に介抱すんぞ!」
股間にボスンと蹴りが入る
「っぐぅ!!
普通ココ狙う!?
腹とかにしてよネ!」
「姫凪と俺に
今更妬いた罰!
誰のせいで壊れたか
もう忘れたかよ…」
アキラくんの眉が少し下がって
悲し気な声色に変わる
あ…そうだった。
婚約までしてたんだよな
俺が強引に迫って迫りまくったから…
「アキラくん!ゴメ…」
「バーカ!本気にすんな!
今は俺も幸せだし
なにより姫凪が幸せなら
それで良いだろ!
サッサと連れてけ!
ほら、王子様バトンタッチ〜」
慌てて頭を下げようとした
俺にオデコをぶつけて
背中から姫凪を
下ろして押し付けてくる