第32章 🍫Valentine2018🍫(赤葦京治)完結
市販の風邪薬なんか目じゃない
貴女の言葉が
全部俺の特効薬になりそう
「ヨシヨシ…大丈夫ですから
死にませんし
こんなのスグ治りますから、ね?」
本格的に泣いてしまった
姫凪を抱き締めて
頭を撫でると
『…もう、ヤダァ!』
余計に下がる眉毛
「なんでだよ!
治るなって事!?」
思わず叫んだ俺に
『違う…その…
前、私が熱出した時は
イッパイ甘やかして貰ったから
今度は私がって思ってたのに…
私が甘やかされてて
ダメダメじゃん…的な』
ポツポツと尖った唇の先から
言葉を吐き出す姫凪さん