第29章 ☆キミとボクとキイロ(御堂筋翔)生誕記念 完結
誕生日当日
彼女の布施 姫凪の部屋
甘いケーキも
豪華な食事もそっちのけで
「アホちゃう?」
姫凪を組み敷いて
睨みつけてるボク
『な、なによ…
私は、なーんも…
怒られる様なことは…』
姫凪もボクを
オロオロしながらも睨む
「へーぇ?なーんも?
ほんまにィ?
ちゅーか、ボクゥに
嘘つけると思うてんの?
なぁ?キミィが?ボクに?
そう思ってんやったら…キモッ!」
三日月に歪めた目に
姫凪を映して
「ボク嘘つきは嫌いやよ」
スッと壁に移す
『…あ、翔くん!』
「なん?
ちゃぁんと言わな
このまま帰る」
眼球だけ動かして
姫凪を捕らえ
モジモジする姫凪に語りかける