第28章 ♤伝えなきゃ伝わらない(花巻貴大)生誕記念 完結
「じゃ、俺達も行こうか?
布施と二人とか
久しぶりだな〜」
『センセ!なに楽しそうに!
貴大に誤解されますから!』
乗り気の先生のスーツを
握ってグラグラ揺らすと
「花巻を疑うんだ?
なら、本気で口説いても良いかな?」
スーツに掛かる手を握り
私をギュッと抱き締める
『は!?なんで?!』
疑われるのは私の方では!?
目を丸めて先生を見上げると
「俺と居たって
花巻がお前を信じるって
信じられねぇような関係なら
俺も心置きなく口説ける」
そのまま私の肩を抱く
『先生!ちょ、近い!!
行きますから!
貴大を信じてますもん!
だから!はな、離れ、て!!』
「オッケ。じゃ、行くぞ布施」
ハッ!何かガッツリのせられた!?
”俺が合図したら物陰に隠れろよ〜”
イタズラな顔した先生に
不安を抱きながら歩き出す