第28章 ♤伝えなきゃ伝わらない(花巻貴大)生誕記念 完結
「俺、もういいッスか
てゆーか何で連れて来られてンスか?
てっきり合コンかと思って
期待して損した」
姫凪に逃げられた俺が
合流したいつものカフェは
むさ苦しかった
「なんとなく?近くに居たから?」
「合コンなら
矢巾に頼め。
お前が喉乾いたって言うからだろ」
「(だからって白鳥沢まで…)」
「国見ちゃん!もうすぐ
及川さんのマコが来るよ!
口説いたら凍らすけど
仲良しの女の子位は
聞いてあげても良いよ!」
不満げな国見と
マコちゃん来るからか
浮かれてる及川
はぁ…疲れる…。
コイツらの彼女軍団来るなら
帰っかなー…
「悪い、俺帰る…?」
そう言って立とうとした俺の目に
窓の外の光景が飛び込んで来た
「え?!アレ…って?!」
「数学の桜木じゃねぇか」
「センセ付けようね〜
てゆっか問題はその隣っしょ〜?」
「うわ…フラグ回収…」
「「国見(チャン)」」
国見の毒なんかもう
どうって事なくなるくらい
パニクってる