第28章 ♤伝えなきゃ伝わらない(花巻貴大)生誕記念 完結
誕生日を間近に控えた
とある冬の日
俺と彼女の布施 姫凪は
俺の部屋でゲームしたり
姫凪の宿題教えたり
一見なんの変哲もないデート風景
ただ俺は非常に困っていた
「はい、正解。
これで終わりか?
おつかれさん」
姫凪の頭を撫でて
伸びをしてると
『貴大、あの…チューして良い…?』
姫凪が俺の制服を引っ張る
「うん、おいで?
膝乗る?」
『ん、乗る…貴大…大好き…』
心地よい重みが膝に掛かり
パクリと唇が食べられる
「舌…も絡めてよ…姫凪…好き」
甘い甘い甘ったるいキスが
無言の部屋に音を響かせて
幸せが溢れて来る
これの何が困るって?
困るだろ!
「姫凪…そろそろ…
…でないと…」
『ダメなの?もっと…シタい…
貴大とチューしたい…』
「ダメ、じゃねぇ…けどさ」
可愛過ぎて俺の
元気過ぎるムスコさんが
『え?貴大…!?あの…当たって…』
こうなるから!!