第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
『な、何やここ!?』
「ん?ラブホ?」
『いや、そういう事聞いてるんやなくて!
なんでこんな所に…』
さっきのしおらしさから一変
ジタバタアタフタ
小動物みたいに動いては
キョロキョロしてる姫凪
キミのそんなトコロに
ガマン出来なくなったんですぅ
とかって
速攻で押し倒したい気持ちを
グッと堪えて
「二人きりになる時間
待てなかったんだよ…
大人しくしろ…」
姫凪を後ろから抱き締める
ヤるより前に
キスより前に
ゴメンより前に
伝えたかった事があるから
『だって後たったニ駅…やん
鉄朗??』
「長えんだよ…」
暖かくて柔らかくて
良い匂いして
俺の好きなもの集めた様な
姫凪の身体を
抱く腕に力が入る