第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
まだ姫凪からの
折り返しがない事に
「これヤバくね?
ハムちゃん危険なんじゃ…」
ソワソワ携帯を覗く俺に
「さっきまで放置だったくせに
よく言いますよ…
ナナと話し込んでるんでしょう?
俺の方にも連絡ないですから
ナナならきっと解散したら
俺に一報くるは…ず…」
そこまで言ったところで
赤葦の声が止まる
「お前が脅すからだろ!
…ん?どうしたァ?
変な顔し…て…
はぁ?」
赤葦の視線の先を見ると
「あれ?あそこに居るのナナ?」
フワフワのゆるいお団子に
エロい…げふん。
色気漂う立ち姿は
ナナに違いない
ただ…
「そうですね…」
大好きな彼女を発見して
テンションだだ下がりな理由は一つ。