第23章 ♑世界最速のプレゼント(赤葦京治)生誕記念 完結
いつもの悪ノリだと
言い聞かせ
静かに制すと
「イヤデス…」
まさかの拒否
姫凪さんを離す素振りもなく
胸に埋めた顔を更に動かす木兎さん
『光太郎!ダメ…悪ノリ…しすぎ…』
「木兎さん?怒りますよ?」
「怒れば?怖くねぇし!」
様子が、いつもと違う木兎さんに
少し違和感を覚えつつも
アイさん達も居るんでね
穏便にと心を落ち着かせる
俺の耳に
「姫凪がこんなに疲れてんの
気づかない赤葦なんか
怖くねぇし!
チャント見とけっつの!
化粧で誤魔化してるけど
顔色最悪!
乳あるから見落としがちだけど
チョット痩せた!
声も枯れてる!」
木兎さんの無駄にデカい声が刺さる