第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
[りょーかい。
気をつけろよサボり姫(笑)]
(笑)とか付けたケド
全然笑えてなくて
それは姫凪もだなんて
知らなかった
放課後練習はモチロン止められて
一人寂しく帰宅。
ナナと会うなら
駅前…か…?
無意識にそちらに向く足
いつも二人が待ち合わせしてる
場所辺りをうろついてみるけど
「ま、そう上手く行かねぇわなァ…」
そんなタイミング良く会えるなら
サッサと仲直りしてる、ってな。
まだ痛む足を引き摺って
とりあえず暇を埋める
本でも買おうかと本屋に入る