第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
私の頭を撫でながら
「クロはカッコつけだし
光太郎みたいに
イノシシじゃないからさ
タイミング逃して
悶々としてると思うのよ!
だからここは姫凪ちゃんが
女を見せて
クロに分からせてやりなよ!
”私を手放したら後悔する
もっとシッカリ捕まえてろ!”てさ!」
ニコリとひまわりの様に明るい
顔で笑いかけた
その笑顔に誘われる様に笑い
『そ、そうだよね…
…鉄朗に連絡して…みる…』
”ありがとう”と、続けようとした時…
「あーー!ヤッパリ!
ナナ〜ん!!」
馬鹿でかい声の男が
私達の座る席に近付いて来た
な、なんや!?
でかっ!怖い顔!
誰や!馴れこい!